2012年6月13日水曜日

愛媛県訪問先:ひなたぼっこ

愛媛県
株式会社 在宅ケアセンターひなたぼっこ、訪問看護ステーションひなたぼっこ
事業担当者:代表取締役 安藤眞知子様
訪問日時:2012613()16:0017:00

次は、
在宅ケアセンター ひなたぼっこ、訪問看護ステーションひなたぼっこへ訪問させていただきました。



前愛媛県看護協会会長、とともに前愛媛大学医学部付属病院 看護部長の廣田玲子所長の協力を得て、
医師会や大学病院などとの連携をされ、地域の在宅医療中核事業所として事業展開されておられます。

 代表取締役の安藤眞知子様は、東京の在宅医療連携拠点事業所に採択されておられます白十字訪問看護ステーション秋山正子様や長寿医療研究センターの大島浩子室長と共に訪問看護活用ガイドの作成事業にも携わっておられます。

 県医師会の協力も得られている地域連携は円滑におこなわれており、現在46機関65名の医師から指示書を得られているなど、地域全体の在宅医療関係者から協力、連携を得られています。

 愛媛大学医学部附属病院との連携もあり、訪問看護事業に関する講義に出向くなどの活動が行われています。

 障害者や難病の方、NICU退院後の小児の方に支援を含め活動展開されておられます。

訪問看護や通所介護でご利用いただいている方や主治医との連携、信頼が得られている方に療養通所をご利用いただいており、レスパイトや在宅への移行準備などで活用いただいております。

 療養通所介護サービスは先ほどの済生会松山訪問看護ステーションと、こちら訪問看護ステーションひなたぼっこの2か所のみのサービスになります。地域の方のニーズに答えられる支援を提供されておられます。

 
 廣田所長が大きなパイプ役となり、医師会や大学病院、地域の医療機関との関係性を密に保たれることで、地域全体の在宅医療の発展を先導される活動はまさしく連携拠点としての役割だと感じます。

 愛媛県医師会との協働事業である、IT活用によるリアルタイムの情報共有システムに関しても、その後の情報をお待ちしております!

「対象の通過点としての関わりがあってもいいのではないかと考えています。」とおっしゃった安藤様の言葉が心に響きました。

対象のニーズや生活、自立度に応じて必要な支援をいつでも必要なだけ提供できるように、地域で事業を構えておられる皆様の事業活動が、人々の生活を支える在宅医療の姿だと感じました。


対象に心地よく関われる人間性を重要視され、スタッフの方々をどんどんと教育され資格取得の支援をされ、事業所と共に人材を育成していく事業展開から継続的な事業展開のノウハウを学ばせて頂きました。
 「人間性ありき」と強くおっしゃった廣田所長のお言葉から、心から対象を支援することに、人の生活を支える医療、在宅医療の根本を見せていただいたと感じております。


私が、急性期病院で働いていた当時、入院患者様が「家みたいに器に入ったご飯が食べたい」とよくおっしゃいました。
ひなたぼっこのお夕食はまるでおうちのご飯でした。そこからも地域の皆様を心から愛される、廣田所長の理念が事業所全体に浸透した心温まる訪問看護ステーションだと感じました。
長時間ご対応いただきありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。

愛媛県訪問先:済生会松山訪問看護ステーション


愛媛県
社会福祉法人 恩賜財団済生会支部愛媛済生会 松山訪問看護ステーション
事業担当者:石田けい子所長
訪問日時:2012613()14:0015:00


 続きまして、社会福祉法人恩賜財団済生会 済生会松山訪問看護ステーションへ伺いました。
先ほど訪問させていただきました、たんぽぽクリニックとも連携をとられている訪問看護ステーションです。
多機能での事業展開をされており、人材を多く確保されていました。
愛媛県松山市西部地域の中核病院である済生会松山病院の中に事務所がある訪問看護ステーションです。
20年近い歴史(平成6年開設)があるこちらの事業所では、看護協会や社会福祉連絡協議会等と連携を持つ中で、地域の中での在宅医療の活性化や再構成の必要性を感じられておられた所から、当事業へのご参加となりました。
 松山市内には多数の訪問看護ステーションもあり、新規参入事業所との連携や情報共有、人材育成などにも活躍されておられました。


地域の診療所10万~15万人の住民を対象に西部地区を中心に活動の展開計画をされております。
離島(人口80人ほどの無医村の島)への定期的なボランティア(訪問看護)10年以上継続されておられ、地域の在宅医療を根底から支える拠点としての活動だと感じました。
済生会の保持されている船舶:済生丸を使って、その他の離島へも今年度が活動範囲を広げ、支援が必要な方の把握や支援提供などの展開計画、離島支援における現状やノウハウを伺い、継続的に地域のニーズに基づいた在宅医療支援を提供されている実績の厚みを感じました。
事業を始めて20年、介護保険が始まって10年の歴史と成熟変遷を伺い、地域の在宅医療に関わる専門職の方々を巻き込んでいくダイナミクスパワーが大変勉強になりました。
そして、地域の人々を支える皆様の活動の力強さと皆様の気持ちの暖かさに心打たれた訪問でした。

院内の施設などもご案内頂きました。






お忙しいお時間帯であり、訪問看護ステーションの中では皆様がお忙しく出入りされておられました。

長時間、ご対応いただきありがとうございました。
是非、離島支援のご様子のお写真などを拝見させてください。
今後ともよろしくお願いいたします。

愛媛県訪問先:たんぽぽクリニック


愛媛県

医療法人 ゆう森 たんぽぽクリニック
代表者:院長 永井康徳先生
訪問日時:2012613()11:0012:00

平成24年度在宅医療連携拠点事業所訪問は愛媛県から始まりました。
梅雨の時期でしたが、松山は晴天でした。













松山空港からタクシーにて5分ほどで、
愛媛県 【医療法人ゆうの森 たんぽぽクリニック】へ到着しました。
地域の患者様がちょうどお見えでした。
緑いっぱいの中に悠然とした建物のたんぽぽクリニックは安心感がありました。


医療法人 ゆうの森理事長 永井康徳先生に院内をご案内頂きました。

広いフロアに訪問看護師やケアマネジャーなど在宅医療を支える各スタッフの皆さんがおられ、一つの空間に多職種が集まれるように工夫がされていました。
また、エリア毎に担当者がわかるようにホワイトボードにわかりやすく掲示されていました。






在宅医療における人材育成活動にも積極的に関わられており、在宅医の養成や、研修医の受け入れ、看護学生やリハビリ学生の受け入れも積極的に行われていました。





















会議室に移動して在宅医療に関する活動のご様子や、当事業においての活動計画などの情報共有を行いました。
永井先生とは、当センターにおいて被災地に関する研究のご協力もお願いしているご縁から、研究に関するご相談も兼ねてお話を伺いました。















今年度の在宅医療連携拠点に採択されました105か所の事業所のうち、51か所が復興枠として採択されています。たんぽぽクリニックも復興枠にて採択されています。

 昨年度大きな被害を出した東北地方太平洋沖地震の際に、気仙沼にて支援活動を展開されたご経験を生かし、復興枠在宅医療連携拠点事業所において、ボランティアコーディネーターの共同育成事業の立ち上げや、災害時に備えた準備物品の共有化などのご提案を頂きました。

 在宅医療連携拠点事業所間で連携することで、今後にもつながる活動へ展開いただければというご提案でした。

多くの国からの事業費を頂き展開していただくこの事業が、多くの人々にとって有益な活動となりますよう、皆様のお力とご経験、お知恵を頂きながら、拠点間にてつなげてさせていただきたいと存じます。

 事務局でお役に立てるご提案、ご意見はいつでも頂きたく存じますので、よろしくお願いいたします。
 在宅医学会大会に関しても、広告を頂きました。

詳しくは、今年度学会長を務められる永井先生よりメーリングリスト等にて呼びかけがあると思います。

今後ともよろしくお願いいたします。

お忙しい中、ご対応いただきありがとうございました。